カランメソッドの効果を実証!ステージ12を終了した私の英語力

英会話

こんにちわ。

カランメソッドをコツコツと続け、ようやくステージ12まで終了しましたので、感想と終了時点での私の英語力、おすすめの練習法などを紹介します。

 

カランメソッドとは

カランメソッドとは、1960年代にイギリスのロビン・カランさんが作った英語学習法で、従来の方法より4倍早く英語を習得できることを売りに、今でも世界中で300校以上で利用される大人気の英語学習法です。

ダイレクトメソッドと呼ばれるその学習法では、レッスン中の母国語の使用が一切許されず、単語やフレーズの説明も全て英語で行われます。また、リーディングのパートを除き、教科書も使用しません。授業に最初に「教科書は横に伏せて置いておけ」と先生に指示されますので、耳と目を頼りに先生の言っていること理解し、カリキュラムを進めていきます。

私の受講したNativeCampのレッスンは3つのパートで構成されていました。

  • 復習パート
  • ニューワーク
  • リーディングパート

復習パートとニューワークは質問形式で行われます。

先生
先生
Are there two chairs in this room? Are there two chairs in this room?
先生
先生
No, there aren’t two chairs in this room; there are twelve chairs in this room.
No, there aren’t two chairs in this room; there are twelve chairs in this room.
生徒
生徒

 

こんな感じで、先生は早口で2回質問をし、続けて答えも言います。生徒は先生に合わせて回答します。ダイレクトメソッドとは言いますが、やってみるとシャドーイングに近い感覚です。

また、復習する回数が多く、一つの質問&回答を5回くらい(5レッスンくらいで)復習するのも大きな特徴です。

 

公式サイトやオンライン英会話スクールのサイトにより詳しい説明がありますので、是非ご覧くださいませ。

 

公式サイト
オンライン英会話のNative Camp


 

 

カランメソッドをはじめたきっかけと英語学習歴

そもそもですが、私が英語の学習をはじめた理由は海外旅行で困らないようなるためです。仕事で英語が必要なわけでもなく、周りは日本人ばかりでしたので、英語が必要になるシチュエーションは海外旅行以外にありませんでした。

 

学習を始める前は全然話せなかったんですが(30代後半でした)、当時の彼女と海外旅行に行きまして、そこで惨めな思いをしたことが英語学習を決意したきっかけです。

 

英語学習をはじめた時、私ほぼ40歳。学生時代に習った英語なんて完全に忘れていましたから、40歳にしてゼロからのスタートでした。

 

最初はNHKラジオの英語教育番組を中心に勉強しました。使っていた教材や勉強法は以下です。

  • NHKラジオ「基礎英語1」
  • NHKラジオ「基礎英語2」
  • NHKラジオ「基礎英語3」
  • NHKラジオ「ラジオ英会話」
  • NHKラジオ「英会話タイムトライアル」
  • 瞬間英作文
  • DMM英会話

ラジオは語学の学習に良いメディアです。発音も聴けますし、移動中やジョギング中など隙間時間に学習することができます。忙しいビジネスパーソンにとっては有効な手段だと思います。

 

個人的には上記の中でも「ラジオ英会話」が好きでした。ユーモアあり、歌あり、芝居ありの教育番組の粋を超えた内容に毎回楽しませていただきました。当時パーソナリティだった遠山顕さんは2018年に降板されたと聞き、非常に寂しい気持ちになったのを覚えていますが、現在でも「遠山顕の英会話楽習」と言う当時のラジオ英会話のテイストたっぷりの番組をやられているので、末長く頑張っていただきたいと思います。

遠山顕の英会話楽習公式サイト

 

しかしながら、リスニング中心の英語教育番組では私の英会話力は伸びませんでした。上記の中で効果があったのは、「英会話タイムトライアル」、「瞬間英作文」の2つで、どちらもスピーキングの練習にフォーカスした教材です。

 

海外旅行に行った際、英語で会話する機会はありますが、その時とっさに話すことができるフレーズは、「英会話タイムトライアル」か「瞬間英作文」で何度も練習済のフレーズだけだったんですね。教材中に出てくるフレーズのいくつかは丸暗記していましたが、実際の会話では、丸暗記したフレーズをそのまま使うだけで、多少の応用も難しかったと思います。

 

DMM英会話はオンライン英会話ですが、初心者にはキツかったのか、私には合わなかったのか、教材を見ながら先生とロールプレイなどをしてみ、すぐ忘れるので身につかなかったです。

 

これらの経験から思ったのは、英語は勉強じゃなく訓練。その場で考えて話すなんてできないし、訓練した通りのことしか話せない大事なのは毎日反復練習すること。

 

通勤中やジョギング中に「英会話タイムトライアル」を何度も聞き、ランチを食べながら「瞬間英作文」をこなす。そんな訓練を続ける日々が続きました。

 

が、悩みはありました。

 

  • 「英会話タイムトライアル」はどんなレベルの人でも、また、いつからでも学習を始められる番組構成。体系だったカリキュラムではないため、どの程度やれば良いのか見通しが立たない。
  • 「瞬間英作文」は良い訓練法だとおもうが、それ自体はあまり面白いものではないのでモチベーションの維持が大変。

 

そんな時に出会ったのが、カランメソッドです

 

どうやってカランメソッドを知ったのかは忘れましたが、たぶん、いろいろ検索してて見つけたんだと思います。

 

カランメソッドは当時の私の悩みの解決策としてピッタリでした。まさに運命的な出会い。

 

詳しくはこの後説明していきます。

 

 

カランメソッドの実践

私はオンライン英会話のNative Campeでカランメソッドのレッスンを受けていました。レッスンはほぼ毎日受講しましたが、レッスンだけではなく予習や復習も隙間時間に行いました。そのおかげでNative Campのレッスンはスムーズに進んだと方だと思います。

 

テキストはeBookを利用

カランメソッドのテキストは紙版と電子版とがありますが、私は電子版を購入しました。電子版は購入後すぐ利用できますし、通勤中にスマートフォンでも読めるし、オーディオブックとしても使えます。いつでもどこでも学習することができ便利です。

 

Native Campのアプリを利用すればテキスト不要の裏技

前述の通り、カランメソッドでテキストを利用するのはリーディングパートのみです。Native Campのスマートフォンアプリを利用してカランメソッドのレッスンを受講すれば、画面にリーディングパートの文章が画面に出てきますので、テキストを購入しなくても受講は可能です。

 

レッスンは朝イチで受講

忙しいビジネスパーソンにとって朝の時間帯は勉強に適しています。昼間は仕事ですし、夜も決まった時間に帰ってこられるわけではありません。習慣化するには時間を決めてスケジューリングしておくことが大事ですので、朝の出勤前は英会話レッスンにおすすめです。私も出勤前にカランメソッドのレッスンを受講するのが日課となっていました。(なんかエリートビジネスマンのようですねw)

 

レッスン前に予習

カランメソッドのレッスンではリーディングパートを除き、テキストを利用しません。先生の言葉の一語一句を聞き取り、正確に回答する必要があります。これが結構難しいんです。先生は早口だし、ステージを進むと長い文章も出てきますので、文章をある程度覚えてないとスムーズにレッスンが進みません。

 

レッスンの前に20〜30分ほどかけて復習パートとリーディングパートの予習を行っていました。

 

注意:レッスン前のニューワークの予習は推奨されていないようです。

 

 

通勤・ジョギング中に復習

eBookを購入すればオーディオブックとしても利用できます。通勤中、ジョギング中に聴いて何度も復習しました。オーディオブックはイギリス英語で収録されているので、すっかりイギリス英語びいきになってしまいますが、その発音は非常に聞き取りやすく、綺麗です。オンライン英会話では様々な国籍、いろいろな先生からレッスンを受けるので、発音にはどうしても個人差が出てしまいます。発音の学習にはオーディオブックを参考にするといいと思います。

 

 

 

ステージ12を終了するまでにかかった期間

私の場合、ステージ3から初めまして、ステージ12を終了するまでに2年4ヶ月ほどかかりました。ほぼ毎日、レッスンを受講していましたので、終わってみると長かったし、ステージ12の最後のフレーズ”That’s that”を終えたときは達成感がありました。

 

各ステージの所用期間

Native Campのカランメソッド終了証明書からステージ毎の所要期間をまとめてみますと、

ステージ開始終了日数
ステージ32018/04/222018/06/1656日
ステージ42018/06/172018/08/1454日
ステージ52018/04/262018/11/12201日
ステージ62018/11/132019/01/1968日
ステージ72019/01/212019/04/1686日
ステージ82018/04/172019/06/2166日
ステージ92019/06/222019/10/11112日
ステージ102019/10/122020/01/1495日
ステージ112020/01/152020/04/1289日
ステージ122020/04/212020/06/1354日

 

証明書上の各ステージの期間は重複してませんが、実際はスピーキングパートがリーディングパートより先行するため、二つのステージが重複して進行します。スピーキングパートはステージ2でリーディングパートはステージ1と言うことがあり得ます。

 

ステージ5がやたら長いですが、その期間ずっとステージ5をやっていた訳ではなく、スピーキングパートはステージ6に進んでいました。当時はスピーキングパートの時間を長くとっていたので、その分リーディングパートの進みが遅かったんだと思います。

 

 

一般的な所用期間

Native CampのFAQにこんな記載を見つけました。

一般的に、1つのステージ終了には約40回のレッスン(約17時間)が必要と言われております。
仮に毎日2レッスン(2コマ)のカランレッスンを受講していただきますと、約3週間で1つのステージを終了します。

同じペースで進めていかれますと、1ヶ月4週間として計算した場合、約9ヶ月で全てのステージを終了することが出来ますが、ステージが上がると進捗が緩やかになる場合がございます。

 

25分のレッスンを毎日2レッスン受講して約9ヶ月で全ステージ終了。1日1レッスンとすると1年半(18ヶ月)ですね。「ステージが上がると進捗が緩やかになる場合がある」とも書かれているので、毎日1レッスン受講しても2年くらいかかると見た方が良いのかもしれません。

 

私の場合、ステージ3から始めましたが、趣味の海外旅行で受講できない日もあったので2年4ヶ月かかってしまいました。

 

 

ステージ12まで終了した私の英語力

2年4ヶ月かけてカランメソッドを終了した私ですが、英語を流暢に話せるほどの成長はできませんでした。今でもパッと単語は出てこないし、文法もメチャクチャになることが多いです。

 

では、カランメソッドでどの程度成長したのかと言いますと、

 

TOEICは約100点アップ

私はTOEIC L&Rしか英語の試験を受けたことがないのですが、TOEICの公式サイトで過去のスコアをチェックしてみますと、カランメソッドを始める前(2年半前)のスコアは約650点。それに対し、カランメソッドのステージ10あたりにいた時(半年前)のスコアは約750点でした。約100点アップしていますが、試験前にTOEIC用の教材でも勉強したので、純粋にカランメソッドの効果とは言えません。

 

それにTOEIC L&Rはあくまでもリスニングとリーディングの試験です。点数が良くなっても英語を話せるとは限りません。

 

 

できるようになったこと

TOEIC L&Rはスピーキングの指標ではないのでカランメソッドの効果を検証するには不十分です。残念ながら他のスピーキングの試験などは受けておりませんので、より実践的な内容と言いますか、自身の経験を元に英語スキルレベルを表してみたいと思います。

 

海外旅行での会話(飛行機、ホテル、レストラン)できる
オンライン英会話で30分間のフリートークができるできる(話題があれば)
外国で地元の方と食事に行って英語でフリートークできる
外国の観光地で英語ツアーに参加できるややできる
ニュースや記事など特定の話題で深いトークができるややできる
英語の映画やドラマを字幕なしで理解できるできない
仕事で会議をファシリテートできるできない

 

英語学習の目的であった海外旅行ではほとんど困らなくなりました。加えて、世間話程度のフリートークなら楽しめる様になりました。相手の言っていることがわかり、ぎこちないながらも自分の気持ちを伝えられます。日常会話はできる様になった言って良いと思います。

 

海外旅行に行き、有名観光地のツアーに参加することも多いのですが、ガイドが英語の場合、理解度はまだ半分くらいです。文化遺産や自然遺産などの説明は聞き慣れない単語も多いですし、説明も長く複雑に感じます。

 

ニュースなどの特定の話題についての深いトークも同様で、難しい単語や、見慣れない表現が出てくると理解するのにも検索が必要だったり、それについて考えもまとめるのも時間がかかってしまいます。

 

映画やドラマを字幕なしで理解できたらとってもかっこいいのですが、残念ながらまだそれには及びません。映画やドラマでは、英会話レッスンの様にはっきりとわかりやすい英語で話してくれませんし、スラングも多いです。英語字幕を付け、頑張って読めば理解できますが、英語字幕をつけると読むのに集中してしまって音はほとんど聞こえなくなってしまいます。

 

最後の「会議のファシリーテーション」については、そもそも仕事で英語を使う機会はこれまでありませんので、試してみたことはありません(今やってもできないのは明白ですが)。仕事で英語を使える言うことは、それぐらいの英語力だろうと言う考えから、目標の指標として掲げてみました。

 

 

カランメソッドの良い点

2年4ヶ月のカランメソッドの経験と感想を元にカランメソッドの良い点を考えてみます。

 

 カリキュラムに沿って学べる

スティーブ・ソレーシーさんの「英会話タイムトライアル」は非常に良い番組ですが、ラジオ番組という性質上、いつからでも学習を始められる内容です(それを売りにしている)。

 

簡単なものから徐々に難しくなっていくのではなく、初心者向けに日常会話の練習をずっとやっている感じで、ゴールが見えないと言うか、いつになったら英語を話せるようになるのかイメージがつきませんでした。

 

カランメソッドは、ステージ1からステージ12まであり、徐々に難しくなっていく内容です。そして、ステージ12を終了すると日常会話レベルの英会話力が身につくと言われています。ステージを終了すると言うゴールを持って取り組めるのはモチベーションを維持する意味でも良かったと思います。

 

 

反復練習が多い

先に述べたように英会話学習は訓練です。何度も繰り返して練習しないと話せるようにはなりません。カランメソッドは、スピーキングパートの大部分を復習に充てます。進む速度のよって個人差はあると思いますが、私の場合は一つのパラグラフを5回くらい復習してたと思います。レッスン以外でもスマートフォンアプリを使って予習、復習してましたから、反復練習した回数はもっと多いです。

 

習慣化しやすい

カランメソッドは言わばシャドーイングです。先生が言ったことを真似して話せば良いだけです。そのため簡単と言いますか、頭使わなくても良いんです。

難しいことを毎日続けるのは大変で、挫けてしまうこともありますが、簡単なことなら毎日続けるのも容易いです。

 

寝起きでもレッスンできる

忙しいビジネスパーソンにとって、朝の時間帯は英会話レッスンにぴったりです。不安定な帰宅時間と違い、出勤時間は安定してますから、少し早く起きるようにすれば毎日安定した学習時間を確保できます。

 

でも、やっぱり朝ってテンション低いじゃないですか

 

40過ぎのおっさんが朝から女の子同士の恋愛トークのロールプレイなんてやる気にはなれません。(日常会話の教材を使うとロールプレイ多いんですよね。)

 

それと、ニュースやアカデミックな話題について難しいこと聞かれても頭回っていません。なんせ朝起きたばっかりですから。

 

その点、カランメソッドは簡単な文章のシャドーイングなので朝のテンションでも難なくこなすことができますし、朝の体操のように脳のウォーミングアップにはぴったりです。

 

 

カランメソッドの悪い点

前述のようにステージ12を完了しても英語ペラペラと言うわけではありません。今となって振り返ってみますと、こんな理由が考えられます。

 

自分で考えて話すことはほとんどない

カランメソッドのレッスンは言わばシャドーイングです。先生の後について話すだけですので、自分で文章を組み立てて回答する機会はほとんどありません(自由回答の質問も少しあります。)。シャドーイングによりリスニングは伸びると思いますが、残念ながら流暢に話せるほどのスピーキングは身につきませんでした。

 

そのまま使える会話ではない

カランメソッドは質疑応答の形式ですが、こんな質問も多いです。

 

先生
先生
What’s the difference between a country and the country?
The difference between a country and the country is that a country is a nation, whereas the country is the opposite of the town.
生徒
生徒

 

この”What’s the difference between…”は本当よく出てきます。でも、こんな会話は普段しませんよね。単語の学習にはなると思いますが、丸暗記してそのまま使えるフレーズではありません。

 

 

アプリがイマイチ

eBook版のテキストを見るには専用のアプリが必要です。このアプリでは音声も聞けるのでリスニングや発音を学ぶにも有用です。でも使い勝手がイマイチなのが残念です。

  • 全ステージを対象に単語検索ができない。
  • オーディオブックを聞いてるとき、初回だけ次ページに移動しない(バグ)。
  • アプリを立ち上げると勝手にオーディオブックが再生される時がある(バグ)。
  • ステージ11と12には単語の日本語訳がついてない。

 

 

反復練習しても忘れる

「カランメソッドの良い点」でも書きましたが、カランメソッドはスピーキングパートの大部分を復習にあてます。

 

ステージ3にこんなセリフも出てくるほど反復を重視しています。

 

先生
先生
What’s the best way to learn a language?
The best way to learn a language is to study a lot and repeat, repeat and repeat.
生徒
生徒

 

 

ですが、リピート、リピート アンド リピートしても忘れるんですよね。試験が終わると勉強したことを忘れるのと一緒で、一つのステージが終わるとそこで練習した単語やフレーズはすぐに忘れてしまいます。なので、ステージを終了した後も継続的な練習が重要なんですね。

 

Native Campでは、前のステージ戻ってやり直すことや、全ステージを終了した後に各ステージのフルステージリビジョンを継続するなど、柔軟な対応が可能で、その利用者も多いようです。

 

 

カランメソッド体験レッスン

継続は力なり

カランメソッドを2年4ヶ月やってみて、まだまだボキャブラリーは少ないものの、日常会話はできる様になりました。「カランメソッドの良い点」も上げましたが、習慣化しやすい点や反復練習が多いのは、英会話の基礎を身に付ける上で重要だったと思います。なんでもそうですが、やはり「継続は力なり」です。レッスンの時間を決めて、日課として毎日欠かさずに受講することが大事で、毎日続けられる様に自分にあった学習法を見つけるのが重要だと思います。

 

カランメソッドの無料体験レッスンできるオンライン英会話

自分にあった学習法を探すには、試してみるのが一番です。カランメソッドの無料体験レッスンが受けられるオンライン英会話をご紹介します。

 

オンライン英会話のNative Camp


 

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以上です。
読んでいただき、ありがとうございました。

 

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